組手什(くでじゅう)とは
避難所での生活は、24時間開放空間であるため、身体面に加えて精神面でも過大な負担がかかります。また、 物を収納する什器も無く、段ボールに囲まれた生活を余儀なくされてしまっている場合も少なくありません。 そこで、東日本大震災では、避難所でのプライバシーの保護や生活用品の整理のため、また災害ボランティア センターでの救済物資の整理のための棚として寄贈されて重宝されたのが、間伐材等による組み立てキット 「組手什」です。
2010年に愛知県で開催された「生物多様性条 約締結国会議」(COP10)の関連行事でお披 露目され、その後、間伐材を使用し、リユー スもできるという特徴が評価され、日本最大 級の環境展示会「エコプロダクツ」内でも毎 年活用されています。
間伐材等組み立てキット「組手什」による支援
避難所の状況
避難所での生活は、24時間開放空間であるため、身体面に加えて精神面でも過大な負担がかかります。また、 物を収納する什器も無く、段ボールに囲まれた生活を余儀なくされてしまっている場合も少なくありません。
そこで、東日本大震災では、避難所でのプライバシーの保護や生活用品の整理のため、また災害ボランティアセンターでの救済物資の整理のための棚として寄贈 されて重宝されたのが、間伐材等による組み立てキット「組手什」です。
組手什の特徴
「組手什」は、小学校低学年からご高齢の方まで「①誰でも簡単に組み立てられる」こと、避難者のニーズに合わせて、カットしたり組み合わせて「②自由にサイズを調整できる」こと、そして接着剤を使わないため、避難所から仮設住宅、恒久住宅へと移り住む際にも分解すれば、また形を変えて「③再利用できる」ことが特徴です。
「組手什」活用の応用例 - 東日本大震災の事例から -
学習机
避難所生活が長期化する中で、子どもたちの学習机が無いとの意見を受けて、その場で学習机が制作されました。
救護物資の整理棚
段ボールに入っているため中身が見えずらく、かつ平置きでスペースを取っていた救援物資の整理棚などとしても活用されました。
情報掲示スペース
避難所に寄せられる様々な情報を掲示するパーテーションや、パンフレット等を配布する棚としても使用されました。
仮設住宅や公民館等で再利用
避難所が閉鎖された後も、仮設住宅での棚として使用されたり、公民館の図書室の書棚などとして再利用されました。
東日本大震災での実績(復興期での取組)
東日本大震災の復興期に、避難所に寄贈された組手什は、仮設住宅や公民館等で再利用されたほか、様々な場面で活用されました。