sdgs3.健康であること sdgs13.気候変動への対策 sdgs15.陸のいのちを守ること
プロジェクトNo.sdgs3-0202
プロジェクト概要
メッセージ
砂漠化で、地球人口の6人に1人、陸地の１/4の36億haが被害を受け、人口増加や貧困が過放牧や森林伐採、過耕作を招きさらなる悪循環が起きています。また、毎年1200万ha（日本面積の1/3）が失われ、2000万tの穀物が減収しています。
オイスカは2001年より、日本まで吹く黄砂の源であるアラシャンにて住民参加型の植林を行ってきました。砂漠化防止に効果のあるソウソウ（Haloxylon spp.）の根に漢方薬を栽培することで、牧民の意識が変わり、2018年には17万5千ha/年と東京都面積に迫るほどにまでに自発的に拡大しましたが、依然としての93％ほどが荒漠地であり、砂漠化を止めるにはほど遠い状況です。一方、2020年世界各地でコロナ禍が拡大し、いまだに収束がみえません。砂漠では漢方薬の原料となる草木が多く育ちます。収穫時に根こそぎ取らないことにより半永久的にこれらの草木は残り、一定の砂漠化防止の効果が期待できます。更にこうした漢方薬の草木とソウソウを組み合わせて植えていくことで、新型コロナ禍の対策に貢献し、より一層の砂漠の緑化に貢献していきたいと思います。
活動の目的と内容
ソウソウ等の植林活動に加え、漢方薬栽培も合わせた新型コロナ肺炎の症状緩和に効果のある薬草栽培により、砂漠化防止・生物多様性増進そして疾病症状の改善に貢献します。
- 募金の用途
内モンゴルアラシャン・ホンガリ村での10haの砂漠化防止植林、並びに新型コロナウィルス肺炎の症状緩和に効果のある青蒿（沙蒿）、麻黄、甘草、射干などの漢方薬の種子を採るための1haの栽培費用に使用します。 - SDGs達成への貢献の具体的内容
本プロジェクトは、下記の目標の達成を目指しています。
目標1、貧困をなくすこと－乾燥に強い漢方薬栽培を普及し牧民らの貧困対策につながる
目標３、健康であること－Covid-19症状緩和に効く薬草栽培で健康に寄与
目標8、適切な良い仕事と経済成長－現地の人々に漢方薬栽培の仕事を作る
目標13、気候変動への対策－植林により、炭素を固定し、地温も下げ、温暖化防止に貢献
目標15、陸のいのちを守ること－植林により砂漠化を食い止め、黄砂を防ぎ土壌を回復させる
目標17、目標のために協力すること－コロナ禍から立ち直る協力関係を作る - 現地での活動への参加希望があった場合の対応
コロナ禍がある程度収束したら、現地視察ツアーも企画したい考えです。 - 事業開始後の定期報告の予定
プロジェクトの状況をブログなどで定期的に発信していく予定です。
団体名
団体紹介
わたしたちオイスカは、1961年に設立(財団の認可は1967年)され、「すべての人々がさまざまな違いを乗り越えて共存し、地球上のあらゆる生命の基盤を守り育てようとする世界」を目指して主にアジア・太平洋地域で農村開発や環境保全活動を展開しています。緑化にかかわる活動は、1980年から本格スタートし、これまでに全世界で約21,900haの植林をしてきました。
中国内モンゴル自治区ではもともと草原にモンゴル民族が多く住んでいましたが砂漠化が進んだ結果、彼らの村が砂漠に飲み込まれ、砂嵐が多発するなど被害が深刻になっています。また、この地方は黄砂の発生源で、国境を越えて日本にも影響を及ぼしており対策が望まれます。内モンゴルの申請プロジェクトはソウソウの根に漢方薬（滋養強壮）を栽培、樹間に肺炎症状に効く漢方薬を植える手法ですが、前者は3年後から収穫、後者は植樹翌年から収穫が可能なため住民の参加を効果的に促せます。ところで、オイスカはほぼ同緯度にある砂漠の国ウズベキスタンでも事業をしており、ここで得たノウハウを活かしてウズベキスタンでも同じ手法の事業を実施するなど周辺国での砂漠化防止と新型コロナ禍の対策にも貢献していきたく思います。
関連画像
一度活着すればけれず砂漠の砂の移動を止める
