sdgs1.貧困をなくそう sdgs4.質の高い教育をみんなに sdgs13.気候変動に具体的な対策を sdgs14.海の豊かさを守ろう sdgs17.パートナーシップで目標を達成しよう
プロジェクトNo. sdgs-R5-02
プロジェクト概要
メッセージ
ボカナ村の沖合のマングローブの森は、貧困から住民たちが薪・建材の取得のため伐採し、森は消滅しました。そこは水生動物の生育場所として重要な場所だったのです。この森の消滅は近海漁業の不振の原因となっています。
この環境問題に対し、イカオ・アコは2011年からボカナ村の5haに145,000本の植林を行い、80%の生存率を確保することができ、一部の海岸線を守ることができるようになりました。今後、20ha全体のマングローブの植林を急ぎ、豊かな森を回復したいところです。
マングローブは二酸化炭素の吸収量が多いことから、近年、植林が気候変動の緩和に貢献することが期待されています。
活動場所
ボカナ村はフィリピンネグロス島の中部に位置します。マニラから空路で1時間、さらに陸路で3時間かけて到着です。
植林されたマングローブ林を宇宙からも見ることができます。2018年ころの撮影と考えられます。再生されたマングローブ林だけでなく、植林サイト中央に観光用のブリッジとコテージまで見えます。赤枠は本事業の2haの植林サイトです。
2018年の衛星写真(Google Mapより)
2009年の事前調査時の写真:
マングローブ林が消滅し、1本のマングローブもありません。背景に家屋が見えます。
2015年の同方向の写真
植林したマングローブが成長し、すでに沿岸部の家屋が見えません。
活動の目的と内容
マングローブ林が地球上の植物の中でも生産力に優れ、二酸化炭素吸収による気候変動対策に寄与するため、植林事業を行います
- 2万本のマングローブ苗を住民団体が採取し、プラスチックポットで育苗
- サイト全体20haのうち、本事業によって2haに植栽を実施
- 樹種はかつて繁茂していたPagadpatとBungalonの2種類
- 苗に絡みついて枯れ死させる海洋プラスチックを除去するため、月1回のペースで海岸清掃を実施
- 枯れ死した場合、そのポイントに補植作業を実施し、生存率を高めます
- 募金者に「子供達と植えよう!植林ツアー」の参加を呼びかけます(年2回のツアー)
募金の用途
- マングローブの苗代、作業道の建設、現地交通費等に使用します。
- 日本人ボランティアが植林に参加するときの宿泊費、現地交通費等に使用します。
SDGs達成への貢献内容
目標1.持続可能なまちと地域社会→ マングローブの植林に従事することによって、対価が得られます。また、長期的に漁獲量が増えることによって、村の住民の所得を改善します。
目標4.質の高い教育をみんなに→ マングローブを主題にして、小中学生にオンサイトで環境教育を行います。
目標13.気候変動への対策→ マングローブ林が地球上の植物の中でも生産力に優れているため 、温暖化ガスである二酸化炭素吸収による地球規模の環境対策に寄与します。
目標14.海の豊かさを守ろう→ 感潮域に生育するマングローブ林は、水生動物の生育場所として重要であり、海の生態系の維持します。
目標17.パートナーシップで目標を達成しよう→ 住民団体、行政、学校と良好なパートナーシップを構築し、協働してマングローブ再生という困難な問題の解決を目指します。
募金目標額
1,135,000円
活動報告の予定
2か月に1回、定期的に本事業の進捗をイカオ・アコのWeb上で報告します。
特定非営利活動法人 イカオ・アコ | 環境NGO http://ikawako.com
応募団体紹介
正式名称
特定非営利活動法人 イカオ・アコ
住所
名古屋市中区新栄町2丁目3番地 YWCAビル
団体の活動目標
フィリピンにおいて、熱帯林再生などに関する事業を行い、環境に係る問題の改善や解決を図り、住民の生活の質の向上と日本・フィリピンの相互理解及び親善の増進に寄与することを目的としています。
団体の活動内容
現地の住民団体等と連携して、主にマングローブの植林を行ってきました。マングローブの植林だけでなく、山地での植林や環境教育、エコツーリズム、農業の6次産業化、ごみの減量化、住民の生計向上支援など活動の幅が広がっています。
森林整備の実績
1997年から2023年3月までの26年間で200万本のマングローブの植林を実施しました。生存率は46%です。事業地はネグロス島、ボホール島の2島で、前者が160万本、後者が40万本となっています。