sdgs4.質の高い教育をみんなに sdgs6.安全な水とトイレを世界中に sdgs8.働きがいも経済成長も sdgs11.持続可能なまちと地域社会 sdgs14.海のいのちを守ること sdgs15.陸の豊かさも守ろう sdgs17.パートナーシップで目標を達成しよう
プロジェクトNo.sdgs1-0401
プロジェクト概要
メッセージ
私達は、日本の故郷の姿を大きく俯瞰し、人と自然との関わりの歴史を持つ吾妻山の再生に地域の若者、林業専門家、子ども達、保護者世代が繋がり、地域の山に入り、山水郷として千年後までも維持しているまちづくりを目指します。
町内の山林160ヘクタールが健全になれば年間約1200トンのCO2吸収量が見込めます。また4151種の生物多様性の維持改善に資する取組です。
活動の目的と概要
2021年の激しい台風の際、吾妻山南面で大きく大量の土砂が流れました。しかしながら私達が再生した3年前に鉄砲水が出た西面の谷戸は大きな変化なく常に水が流れています。
山に滞水していた水を沢として出し田圃を再生、さらに山林整備を地域住民の手で専門家と学びながら進めることが今後の激甚化する災害へのレジリエンス(回復力)を確保します。さらに山に関わる若い世代を中心に新たな地域コミュニティが生まれ、さらに大地震発生時の技術習得、水の供給源の確保、食の地産地消、生物多様性の回復、エネルギー資源の地産地消、CO2削減、複合的な効果に繋がります。
募金の用途
林業専門家への講師料、高所伐採等謝金、資材費、運搬費、竹のチップ化、炭化するための機材の購入に充当します。
SDGs 達成への貢献の具体的内容
目標04 質の高い教育
昨年の町と協働の「ぼくたちわたしたちの地球会議」という子ども達が自然と人との関わりを学ぶコロナ下の野外移動型少人数の「飛ぶ教室」:を展開、ホールで発表。全体で300人規模の子ども達が真中のシンポジウムを牽引しました。今年のテーマは「山水郷~循環するわたしたち。山林整備団体活動報告と合わせてプレ山林ワークショップの成果を発表し、子どもも大人も一緒に世界的な生命誌研究者である中村桂子博士の基調講演を聴きます。
目標06 安全な水とトイレを世界中に
東日本大震災時、山水郷の住民たちは清潔な水を山から手に入れ生活の質を護ることが出来ました。吾妻山の山林を整備し沢を再生することは被災時の衛生環境に寄与します。定期的な水質調査を行います。
目標13 気候変動対策(環境に優しい技術)
荒れている吾妻山を薪山に再生、植生の健全化と土中環境改善によるCO2吸収率向上、間伐材はバイオ資源に。竹チッパーを導入し、パウダー化して、大地の整備や微生物を活用したコンポストに活用、竹炭の特性を活かした水脈整備活用に繋げます。広葉樹の植林、原木椎茸栽培の伝統農家の技術を学びます。
目標11 持続可能な町と地域社会
吾妻山は相模湾、伊豆、箱根、富士山、丹沢山嶺の360度の眺望と早咲きの菜の花で多くの人々を魅了する日本の故郷の姿を俯瞰する山です。人と自然との関わりの再生に地域の若者、林業専門家、子ども達、保護者世代が繋がります。千年続く都市近郊地域コミュニティのモデルを目指します。
目標14 海のいのちをまもること
日本は古来から漁師が山づくりをしました。山が健全になることは海の生物多様性回復に繋がります。山から海への水の流れに着目する学びは、未来創造の可能性を子ども達に与えます。
目標15 陸のいのちを護ること
沢と棚田を再生した一帯では在来種の植生が多様化し、サワガニやホタルなど多様な生物が増え、アオサギや小型の鷹、鴨のつがいも訪れるようになっています。植生の健全化は菌糸類から、昆虫、鳥類、獣たちすべてを多様化し、森に関わる生活は人間の命も守ります。子ども達が入れる山を作ります。
目標17 パートナーシップで目標を達成しよう
自然農の講座を広げながら風土再生の事業展開に、国の機構や自治体、市民基金の支援を頂き、数百人が参加する未来を担う子ども達を中心に据えた自治体と町内環境団体が共催する環境シンポジウムに協力するなど、連携をすすめてきました。協働する若者団体「もりびとNOA」は「かながわ若者生き活き大賞キララ賞」を受賞し、複数の山林整備団体を繋げて交流が進みました。伝統的な農の先達であり、土地の所有者である方々、多くの環境団体、子ども、若者、大人、高齢者が多様に繋がり協力して未来に繋ぐ里山を再生すること、農ある暮らしのレジリエンスを高めます。
現地での活動への参加希望があった場合の対応
吾妻山谷戸田再生と山道整備の実践にご参加頂ける他、毎週定例の作業を見学、参加することも可能です。
事業開始後の定期報告の予定
作業実地日に報告書を作成、3カ月ごとに公開します。
募金目標額
1,000,000円
団体紹介
団体名
特定非営利活動法人 農ある暮らしを広める会
概要
- 2018年
- 「子ども食堂をつくるなら畑から」という住民による円卓会議から母体である子ども農園活動開始
- 2019年
- 子ども農園から自然農の講座「二宮農園」に展開、並行して綿、ハーブ、(遊休農地再生し、現在第5農園展開 現在第5期生100名の会員)二宮町の奨めで法人化。
- 大地再生学習会を3回開催
- 次世代リーダー育成のため研究生制度開始 自然農学習会開催
- 吾妻山の2本の沢と4枚の棚田の再生と運営(伝統的な稲作、水路研究)
- 2020年
- 沢の再生から山林整備の必要性を啓発、研究する学習会開催
- 原木椎茸栽培研究チーム発足
- ナラ枯れ調査及び学習会開催
- 山林整備チームを林業専門家、もりびとNOA,専属マネージャー、法人会員、町民有志で準備
- 川勾地域の山林整備調査、竹林整備事業開始
- 2021年
- 川勾地域の山林整備事業及び山道整備事業開始。
- 高所伐採事業開始
- 環境フォーラムの一環の子ども夏休み企画「おおきなおおきなクジラを作ろう」協力
- 二宮町と協働する環境フォーラム特別イベント「ぼくたちわたしたちの地球会議」企画協力
- 子ども達のどんぐり育苗・植林啓発ベント開催
- 小竹「竹林回廊展」にくじらを搬入展示
- 2022年
- 吾妻山谷戸再生事業に着手
- 環境フォーラム2022「山水郷~循環するわたしたち」の一環の谷戸再生、山道作りプレワークショップ及び5月開催の「ぼくたちわたしたちの地球会議VOL2」企画協力