森林には数々の重要な役割があります。きちんとメンテナンスすれば、下記の機能を十分に果たしてくれます。
しかし、メンテナンスを怠れば森林は荒廃し機能低下、または機能喪失という事態を引き起しかねません。
また、植林では、500円の募金で、スギの苗木なら5本分 広葉樹(コナラやクヌギ)の苗木なら1~2本分5000円の募金で、スギなら約50本分 広葉樹(コナラやクヌギ)の苗木なら10~20本分になります。(※2)
※2.苗木の種類や大きさ、地域によって条件は異なります。記載の金額は、兵庫県林業種苗協同組合ホームページを参考にした、平均的なイメージです。
1970年代ごろまでは、台風が来るとそれに備えて各家庭や地域、行政関連機関は準備に追われていたものです。戦前・戦中・戦後の過度な森林伐採によって日本の山々がハゲ山化し、その影響も一因となり1930年代~1950年代には甚大な風水害に見舞われました。その後66年間、みなさまのご協力と森林整備の努力によって、被害は激減しました。
日本の森林が大きく荒廃していた1930年代~1950年代にかけては、毎年のように甚大な風水害が発生していました。特に、1947年9月に関東、北日本を襲ったカスリン台風は、利根川上流域に多くの降水をもたらし、山腹崩壊に伴う土石流の発生や河川の氾濫により、利根川流域の1都5県で死者数1,077名、家屋の浸水303,160戸、家屋倒半壊31,381戸、田畑の浸水176,789haの被害がありました。
当時の資料によると、被災者数は埼玉県及び東京都だけで72万人と推定されます。しかし、伊勢湾台風以降、数千人規模の台風による被害はなくなりました。これは森林整備が大きな要因のひとつと考えられています。
戦後復興にあたっての木材需要や防災、ハゲ山の緑化といった目的から、大規模な植林事業が行われ、国土の緑化は改善されてきました。しかし、昭和40年代頃より安価な外国材の輸入が急増し、コスト的に立ち打ちできない国産材は市場ニーズに応えられず、結果として日本の森林は放置され、荒廃林となるケースが増してきました。木々を健全に育て、森を活性化するためには、定期的な間伐、そして伐採と植え替えによる循環が必要です。間伐を怠った森林の中には日光が届かず、下草も生えなくなり、雨が降ると表土が流されてしまいます。最悪の場合は根が浮き上がって土砂崩れを起こすことさえあります。
また、植林では、500円の募金で、スギの苗木なら5本分 広葉樹(コナラやクヌギ)の苗木なら1~2本分5000円の募金で、スギなら約50本分 広葉樹(コナラやクヌギ)の苗木なら10~20本分になります。(※2)
※2.苗木の種類や大きさ、地域によって条件は異なります。記載の金額は、兵庫県林業種苗協同組合ホームページを参考にした、平均的なイメージです。
竹林といえば、いかにも日本的な美しい風景で、美味しい筍は春の風物です。しかし地下茎により拡大をする竹林は、成長が早く、放置すると里山や森林を侵食してしまいます。そうなれば、森林は保水力を失い、災害に弱く、利用価値も下がります。実はこうした動きが人知れず活発化しています。
特に、比較的温暖な西日本でその傾向は顕著で、外来種であり生命力の強い孟宗竹が勢力を拡大しているのです。
孟宗竹の移入は諸説あり、古くは801年道雄上人が唐から持ち帰ったと言われます。全国的に広まったのは18世紀前半、薩摩藩が琉球より移入した事によると考えられています。
かぐや姫の話にもあるように古くから竹は利用され、また人の手によって管理されていました。
ではなぜ、長い間人と共存していた竹林が突然進撃を開始したのでしょうか……
かつては多くの農家による筍栽培と竹材利用のため竹林の管理が行き届いていましたが、現在のように竹林の放置が起こったのは、主に以下のような原因が考えられます。
- 筍の輸入自由化により国内産筍の価格暴落
- 筍農家の高齢化と後継者難
- 竹材の代替資材の普及
つまり、筍を取らなくなったり、育った竹を材料として使わなくなったことが竹林放置につながりました。当時は竹林の周囲に堀をほり、竹林の増殖を管理するという対策を行ってきましたが、今またこのような対策を講じないと日本の森林に危機的状況を招きかねません。
また、植林では、500円の募金で、スギの苗木なら5本分 広葉樹(コナラやクヌギ)の苗木なら1~2本分5000円の募金で、スギなら約50本分 広葉樹(コナラやクヌギ)の苗木なら10~20本分になります。(※2)
※2.苗木の種類や大きさ、地域によって条件は異なります。記載の金額は、兵庫県林業種苗協同組合ホームページを参考にした、平均的なイメージです。
- 森林の過度な伐採によってハゲ山が広がったかつての経験が、森を守ること=木を切らないことと誤解している方が多いように思います。
右の図のように、昭和60年から林齢別面積は平成24年でも分布の形に変化がなく横にスライドしています。つまり、あまり伐採されずにそのまま残っているということを意味します。
木も私達同様、歳をとります。そうすると元々もっているCO2を吸収したり、酸素供給する能力が低下します。また、これ以上植林によって森林面積の拡大が難しい日本では、新しい木が育たないという弊害が生まれます。
したがって地球環境の保全や資源としての森林を次世代に残すためには、成熟した育成林の木を伐採し、伐採した後に若い木を植えるという、森の若返りが必要なのです。 - クリックで拡大
日本は多くの森林資源を持っています。しかし、未来も森林の健全な姿を保つには伐採が必要です。それには国産木材の利用が欠かせません。国内木材消費の7割は海外からの輸入に頼っています。これを少しでも国産材に置き換える努力が求められます。
木は切らずに守るのではなく 「切って」「使って」「植える」という循環をすることで継続的に守ることができます。
また、植林では、500円の募金で、スギの苗木なら5本分 広葉樹(コナラやクヌギ)の苗木なら1~2本分5000円の募金で、スギなら約50本分 広葉樹(コナラやクヌギ)の苗木なら10~20本分になります。(※2)
※2.苗木の種類や大きさ、地域によって条件は異なります。記載の金額は、兵庫県林業種苗協同組合ホームページを参考にした、平均的なイメージです。
都会で生活をしているとなかなか野生動物に会う機会はありませんが、ゴルフやスキー、また山にドライブ等で出掛けると、たまにシカやサル等に遭遇することがあります。珍しい野生動物との遭遇はそれ自体は心癒されるものですが、実は近年、野生動物がすみかである山からおりてきて、農業被害が多発しています。また、森林被害や病害虫の森林被害も増加傾向にあります。農業被害は近年、年間200億円前後で推移し、シカやクマによる樹木の食害や樹皮剥ぎ被害も深刻です。また、松くい虫被害は1年間に一般的な木造住宅約2万5000戸分にあたる60万立方メートル程度の被害を出しており、最大の森林被害となっています。
なぜこのようなことが起こっているのでしょうか。
かつて乱獲により激減した野生動物は、保護政策等により激増し、生息地である森林は許容量を超え、野生動物は農地に糧を求めるようになりました。
手っ取り早く「駆除」という方法だけでは根本的な解決にはなりません。生物の生息地である森林を整備し、人と野生生物の共存共栄できる環境づくりを行うことが、ともに生きる理想の姿なのです。その結果、継続的に被害を最小限に食い止めることが出来るのです。
また、植林では、500円の募金で、スギの苗木なら5本分 広葉樹(コナラやクヌギ)の苗木なら1~2本分5000円の募金で、スギなら約50本分 広葉樹(コナラやクヌギ)の苗木なら10~20本分になります。(※2)
※2.苗木の種類や大きさ、地域によって条件は異なります。記載の金額は、兵庫県林業種苗協同組合ホームページを参考にした、平均的なイメージです。
東日本大震災で気仙沼を始め、多くのカキの養殖場が打撃を受けました。しかし、わずか2年でカキの出荷を始めるに至り、今では美味しい東北産カキが食べられるようになりました。このように短期間でカキ養殖が復活した要因は、もちろんカキ養殖に携わる方々の努力がもっとも大きいと思いますが、これまで行ってきた山の植林も一役かっていると言われています。
1965年頃から1970年代にかけて気仙沼湾に赤潮が大量発生し、湾内が茶色の海となり多くのカキが廃棄処分となったことがあります。カキの漁場は川が海に注ぐ汽水域です。川が運ぶ山の栄養分がカキにとって欠かせない餌となります。
漁師の方々は海と川、更に森が深い関係にあることを経験的に知っていました。
実際、気仙沼ではその経験値から陸を見た時に工場や家庭排水、農業用の除草剤等が海に流れ込み、何より山の手入れが行き届いておらず、森に太陽の光が入らず下草が育たず、雨が降ると、あっという間に泥水が川に流れ出て、その川の水が海へと流れ込んでいました。気仙沼のカキ養殖業者の方々が、きれいで豊かな海を取り戻すには山が豊かな落葉広葉樹で覆われなければならないと気付き、平成元年から流域に暮らす人々と協力し、これまでに3万本の植樹が行われました。そうした努力のおかげで、この地域はカキの一大産地となりました。こうした活動に「緑の募金」も使われています。さらに、この事態は気仙沼だけでなく、例えば、北海道の「せたな町」でも20年前から昆布やウニが激減し、その原因が50年前に山の木を伐採したことによるものと気付き、漁師の方々を中心に、15年前から山に植林を始めました。今も昆布の海が蘇ることを願い植林を続けています。
今では、海と山が密接な関わりを持っているという考え方は全国に広がっています。
縄文時代の人々は、森や川、海から糧を得ていました。山に降った雨がやがて川に流れ海に達することを知っていて、自然と共存することの重要性を認識していたのではないでしょうか。
人も自然の一部であるという考え方が日本には太古からあります。岩や山、動植物や太陽等自然物や自然現象を信仰の対象とし、畏敬の念を抱き、大切に守ってきました。このことは今も文化として私達に脈々と受け継がれています。
縄文の心が現代の日本人にも生き続けていると言えます。
しかし今世界は、CO2の大量排出、河川や海の汚染、森林の乱開発、海の生物の乱獲等、自然環境にダメージを与え続けています。
今こそ、私達の「自然共生」という考え方や文化を世界へ発信していくことが必要ではないでしょうか。
- ※「森の教室」全国の幼稚園、保育園で子どもたちに森の大切さを楽しく学ぶプログラムを展開しています。
- ※「国民参加の森林づくりシンポジウム」(全国植樹祭のプレイベントとして)
- ※「国際森林デー~緑の地球を未来へ~」
また、植林では、500円の募金で、スギの苗木なら5本分 広葉樹(コナラやクヌギ)の苗木なら1~2本分5000円の募金で、スギなら約50本分 広葉樹(コナラやクヌギ)の苗木なら10~20本分になります。(※2)
※2.苗木の種類や大きさ、地域によって条件は異なります。記載の金額は、兵庫県林業種苗協同組合ホームページを参考にした、平均的なイメージです。