ドキュメント・オブ “10000の瞳”プロジェクト
2011年11月24日 CD「今ある気持ち」リリース
今ある気持ち」の楽曲と、「今ある気持ち」にこめられた活動趣旨が被災地の小学校である石巻市立稲井小学校の校長先生の耳にも届き、環境的な問題や心的な影響によってしばらく歌を歌うことが出来なかった子供たちに、「少しでも明るい話題を作ろう!」ということで、合唱参加されることになりました。
また、時を同じくして、上田さんの母校である岐阜県の高山市立松倉中学校では、被災地へのエールとして、この曲を歌おうという動きが起こりました。 この二つの出来事がきっかけとなって、「10000の瞳プロジェクト」がスタートし、「今ある気持ち」はこのプロジェクトの核となる楽曲としてリリースされました。
この『今ある気持ち』という曲は、音楽の力で人と人の“和”を広げて、みんなでこの国難を乗り越えていこうという考えのもとに、『緑の募金 東日本大震災復興事業応援ソング』となり、この二校の合唱を録音してCD化し、『緑の募金』へ寄付をして頂けた方にお渡しするということが決まりました。ここには、「継続性」と「発展性」という考え方が内在されています。
甚大な被害を受けて被災した東北地方を再建し、人々の営みが正常化して、街角から笑い声が聞こえてくる、そのために――。 それは元に戻すという意味での「復旧」ではなく、未来へ展望を持って、 10年後、20年後、さらに100年後という長い期間を見据えた「復興」、つまり、 子供たちに受け継がれていくということを前提にしたものでなければなりません。 このプロジェクトは、継続的な復興支援のための資金の創出と、一過性ではない中長期を見据えた支援活動によって、「子供たちの未来へと繋がる環境」の構築に貢献していきます。